10月11日は国際ガールズ・デー。みなさんは国際ガールズ・デーを知っていますか?

10月11日は国際ガールズ・デー。みなさんは国際ガールズ・デーを知っていますか?

すべての女の子の幸せのために、できることがきっとある。

2022/10/9

まもなくやってくる、10月11日は国際ガールズ・デーです。 日本では、まだまだ認知度が低いように感じますが、世界中の女の子が幸せになる術を考える日です。というと、少しふわっとしているので、国際ガールズ・デーを最初に世界に呼びかけた、プランインターナショナルさんのHPからもう少し詳しい内容を引用させていただこうと思います。
「国際ガールズ・デー」は、「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント※」の促進を、広く国際社会に呼びかける日。プラン・インターナショナルの働きかけを受けて、国連によって定められました。 途上国では女の子の多くが経済的、文化的な理由により学校に通えず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしています。先進国でも、女の子にはさまざまな社会的制約が存在します。しかし、適切な教育と支援を受けることができれば、女の子たちの可能性は無限に広がり、未来は大きく変えることができます。「国際ガールズ・デー」には、世界各地で女の子自らが声をあげ、彼女たちを応援するイベントやアクションが行われます。 ※女性が人生におけるあらゆる選択肢を自分の意思で選びとり生きていくために必要な力、男性と対等に家庭内や社会の意思決定に参画する力をつけること。
(プランインターナショナルWEBより引用) 国際ガールズ・デーが呼びかけられるようになったきっかけは、
2004年、ひとりのドイツ人ジャーナリストがプラン・インターナショナルの活動を現地取材するためにネパールのある村を訪ねました。 村の問題と解決策を話し合う住民たちを取材していると、薄い服を着て寒そうに震えている女の子が目に留まりました。 ジャーナリストは子どもたちの厳しい現実をもっと深く取材するため女の子の家まで案内してもらいました。 家の戸口で女の子の母親と話をしていると、部屋の奥に学校の制服を着た男の子が目に入りました。 先程の女の子の姿との差に愕然としながら、ジャーナリストは母親に尋ねました。
「どうして男の子は元気で制服を着ているのに、女の子は暖かい服を与えられずやせ細っているのですか」 母親の答えは、
「だって、あの子は女の子だから」。
母親も同様な扱いを受けて成長し、社会規範に従ってこのような思いを抱かされているのです。
この様子にショックを受けたプラン・インターナショナルのスタッフがリサーチを行ったことがきっかけで、女の子の支援に力を入れ始めました。
ネパールに限らず、「女の子だから、教育をしても仕方がない」という価値観を持つ国は、まだまだたくさんあります。 「女の子だから」と機会を奪うのではなく「女の子だからこそ」しっかり教育し、世界を変える力になっていってほしいと プラン・インターナショナルは考えています。 女の子だから、10代で結婚させられる。 女の子だから、学校に行かせてもらえない。 女の子だから、生まれてさえこられないこともある。 女の子だから、泣きたいときに泣くことも、 笑いたいときに笑うことも、怒りたいときに怒ることもできない。
もしも、この文章が間違っているように感じたら、 この世界の間違いを、まずは知ってください。
女の子だから その後に来る言葉は、私たちの力で変えられる未来です。
女の子や女性たちに力を注ぐこと、教育や学ぶ機会をもたらすことが、彼女たち自身だけでなく、 彼女たちの家族や地域、さらには国にとっても、貧困削減につながることが証明されています。
(プランインターナショナルWEより引用) とのこと。
こういう女性に対する差別への啓もう活動について話をすると、必ずと言っていいほど「じゃあ、男(の子)は困っていないの? つらい思いをしていないの?」といったリアクションがあります。男性、男の子が差別を受けることももちろん、許されるべきではありません。そもそも性別で差別が行われることがなくなるべきで、人は出自や性別などあらゆることから解放され、平等であるべきだ、と私は考えています。
でも周りを見回したとき、現実は差別であふれています。そして女性が差別を受けやすいのは事実です。 たとえば、私の知人は男2人、女1人の3人きょうだいで「女の子だから、大学まで行かなくていいでしょう?」と親から言われ、実際、本人の思いとは違う、短大に通うことになりました。そして短大を卒業して、彼女は就きたい職業を目標に就職活動をはじめたそうです。でも彼女が就きたい職業のほとんどは「大学卒業」が応募要件にあり、応募することすらできず、やりたいことを諦めざるを得なくなりました。 「女の子だから」大学に行く必要がない。その一言で、彼女は学歴差別まで味わい、将来の夢と希望を失ったのです。 これは途上国の話ではありません。約15年ほど前、日本で生きる「女の子」に実際に起きた話。
プランインターナショナルのWEBには、なぜ「女の子」なのかんついても触れられています。

生き延びることさえ、難しい 南アジアでは、女の子は「稼ぎ手として期待できない」「ダウリー(結婚持参金)が家計に負担」などの理由で、中絶の対象になりがちだったり、病気でも治療してもらえないケースが。そのため5歳まで生き延びることは男の子より難しいのです。

男の子が遊び、学んでいる間に家事労働に明け暮れる 男の子が小学校に通っている間、女の子は、水汲み、食事の支度、きょうだいの世話などの家事をまかされることに。そのため多くの国で、女の子の小学校就学率や識字率は、男の子より低いのです。将来、死産の確率が高くなるなど、次世代への影響も深刻。

早すぎる結婚・妊娠で命を落とすことも 経済的な理由や古い慣習から10代で結婚させられる女の子たちは、教育の機会を奪われるだけでなく、成長過程での妊娠・出産を強いられた結果、命を落とすケースもあります。紛争の際には"兵士の妻"や世話係として誘拐されることも。また、女の子を言葉たくみに連れ出し、性産業や工場に売り飛ばす人身取引業者も後を絶ちません。​

経済的な自立が困難。家庭や社会における地位が低いまま 女性は、家事育児、老人の介護など、無償ケア労働に従事し、農地や家畜などの生産資源を相続・所有できない傾向にもあることから、家庭内での発言権は弱まります。また、スキルを習得し能力を高める機会もないことから、社会的、経済的な自立のチャンスもありません。​
(プランインターナショナルWEBより引用)
このほかにも、なぜ「女の子」なのかについて、さまざまな角度から説明されているので、ぜひ見てみてください。
確かに途上国の女の子たちは厳しい環境に置かれています。 でも助けが必要なのは途上国の女の子だけではありません。日本でも「生理の貧困」が話題になりましたが、「女の子だからゆえに受けている差別」は存在します。
10月11日、国際ガールズ・デー。 世界中の女の子が幸せになるために、自分にできることはないのか。 どうか考えてみてください。 そして「女の子だから」差別されることがなくなる日を願ってください。

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