(この記事は、2021年9月に執筆した内容に加筆修正を加えています)
はじめまして、「La diversité」編集部です。
編集部といっても、編集長である私、編集・執筆を生業にしている榊原すずみが一人で運営しています。
第1回目の今回は、「La diversité(ラ・ディヴェ「ラルシテ)」創刊宣言をさせていただきたいと思います。
La diversitéとは、多様性のフランス語訳。日本でもここ数年、多様性という言葉が一般的になってきたので、多くの人が知っていると思いますが、改めて調べてみると……
「いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。(デジタル大辞泉より)」
とあります。
「多様性」というとLGBTQの方たちやフェミニズム、国籍、障害などをテーマにしたイシューで使われることが多い印象がありますが、辞書的な意味を考えると、未だ可視化されていない差別や障害があるのではないかと私は感じるのです。
もちろん、新聞やテレビwebニュースではさまざまな事象が扱われています。それ自体はとても意義があることですし、必要なことです。
ではこうしたメディアで取り上げられる社会課題だけが、世の中のすべてなのか?と考えたとき、私には「NO」という答えを出すことしかできませんでした。
むしろメディアによって可視化されていない多様性の方が多いのではないかと感じることすらあるのです。
実際私自身、可視化されていない差別を知ることになり(この体験については、別の機会に書かせていただく予定です)、その体験の元になった出来事も多様性として認識されていれば、その差別的な扱いは生まれなかったのかもしれないと思っています。
さらにいえば、もちろん多様性が認められ差別がなくなることは絶対に必要な事だけれど、その反面「多様性を認めよう」と訴えることで、マジョリティとマイノリティと言った線引きがより際立ってしまうという側面もあります。
それが原因でつらい思いをしている人もいるのかもしれません。「多様性」を都合よく使われる状況下に置かれて苦しんでいる人もいるかもしれない。
そんなふうに考えるに至り、多様性をもう一度考え直して、最終的には多様性という言葉が滅びてはじめて、本当の意味で差別のない社会を作りたい。そのために少しでも役立つようなことがしたいと思ったのでした。
地球規模の社会課題にも、自分の半径1ミリの間で起きている社会課題にも「La diversité」は存在している。
その結果が、このLa diversité。
Medyさんから「うちのプラットフォームを使ってみませんか?」とお声がけいただき、炎上したホームレスの記事などの件など不信感を抱きつつ利用していたnoteから、移行することにしました。
本業(会社勤め・WEBメディアの編集・執筆)をしながらの運営になりますので、記事アップのペースはゆっくりになるかもしれませんが、少しずつ取材依頼などもして、さまざまな人にとっての、いろいろな状況下での多様性をお伝えしていきたいと思っています。
「自分も多様性について言いたい(書きたい)ことがある」という方はぜひご連絡ください。
取材してほしい!も、大歓迎です。
みなさんと一緒につくりあげるメディア、La diversitéにしていきたいです。
どうぞこれからよろしくお願いいたします。